伊達政宗は永禄10年(1567年)、出羽国米沢に生まれた。奥州の名門・伊達氏の17代当主であり、17歳で家督を継ぐと、22歳までに南奥州の大半を平定して勢力を拡大した。その後、豊臣秀吉、徳川家康にそれぞれ仕え、戦国から江戸初期にかけて奥州の覇者として名を馳せた。

関ヶ原の戦い後の慶長6年(1601年)、政宗は居城を仙台に移し、城と城下町の建設に着手した。当初60万石であった所領は、近江・常陸の飛び地2万石の加増を経て62万石となり、これが幕末まで続く仙台藩の石高となった。政宗は仙台藩の藩祖として仙台の礎を築いた人物である。

政宗は幼少期に患った病により右目を失明し、「独眼竜」の異名で知られる。瑞鳳殿の発掘調査では、失明の原因が外傷ではなく病気であったことが裏付けられている。慶長18年(1613年)には慶長遣欧使節をスペイン・ローマへ派遣したが、帰国後の禁教政策により交渉は実らなかった。寛永13年(1636年)、70歳で没した。